「シェアリング」とは、「共有する」とか「交換して利用する」という意味で、最近、シェアリングエコノミーという言葉で、一般には物・サービス・場所などを共有するという意味で使われています。

ここでは、スクールにかかわる生徒(保護者の方も含む)の能力や知識・長所(字がうまいとか、言葉を知っているとか、絵がうまいとか)を少しでも共有してもらって、子どもたちの能力開発に役立てるとともに、お互いに切磋琢磨できる場所として位置付け、「シェアリング・スクール」と呼ばせていただいています。

今の学校教育では、年齢が同じ子どもを対象に同じ内容の教育が行われており、あるお子さんが、ある分野で劣等感を持っていたとしても、必ず、別の分野で優れた個性や能力を持っているはずですが、同じ教室と同じ家庭環境の中で、多くの時間を過ごしていると、その劣等感が増幅され、優れた個性や能力を発揮できないままになってしまうことが多いと考えています。

学校の先生方もいろいろ対応されていますが、残念ながら、先生方も非常に多忙で、それぞれの子どもに十分対応する余裕がないのが実情です。

そうしたなかで、年齢が違う子どもが同席して、違う内容を学ぶという環境を提供できれば、その優れた個性や能力を客観的に見ることができ、本人も、ある程度自覚することができると考え、1週間のうち、短い時間ではありますが、そのような場所を「シェアリング・スクール」として提供させていただき、相応の成果をあげ、好評を得ています。